【書評レビュー】転職やキャリアアップで悩んでいるなら「人生を創る言葉」を読んでみてください。

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人生に悩んでいたり不安を抱えている、ぼくと同じ30代サラリーマンのあなた!

コロナの影響は長引いて終息が見えない中で、日本の有名な大企業までもがリストラを始めたり、定期昇給を見送ったりと、将来考えるだけでどうなってしまうのだろうと不安しかでてこない日々が続いています。

「もう、どうやって生きていけばいいんだ?」

そう、思う30代サラリーマンの方は多いと思います。多くの30代サラリーマンの方は家庭を持っていたり、マイホームを購入して住宅ローンを返済していたり、年老いた両親の介護問題も頭をもたげてくるなど、仕事以外にも考えることばかりです。

なかなか他人に頼りたくても頼れない状況の中で、人生の先輩ともいえる歴史の偉人たちが発してきた言葉に触れてみることで、自分のなかにある漠然とした不安や悩みが軽くなるかもしれません。

今回は、致知出版社からでている「人生を創る言葉」から、人生に対して充実感をもって生きていくためのヒントを選んでみたいと思います。

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「人生を創る言葉」はキャリアアップにもヒントをもらえる

「人生を創る言葉」は上智大学名誉教授の渡辺昇一さんが書いた本です。

過去の偉人が発してきた言葉を、渡辺さんの経験から解説をしてわかりやすく伝えています。

ぼくもこの本を転職してから読みましたが、仕事に対する心構えの名言は、当たり前のことながらシンプルに自分の心に突き刺さったのを覚えています。

今回は、人生を歩んでいくために必要な心構えを説いた3つの名言を書いてみます。

「偉人とは、恐怖という観念を克服した人のことである」 鶴見祐輔

戦前から政治家として活躍した鶴見祐輔が、残した名言です。

偉人ときくと歴史で功績をあげた人を思い浮かべますが、別に歴史で大きな功績を残していなくても、日々の生活のなかで自分が人生を歩んでいくうえで襲ってくる恐怖を克服した人が、偉人だと思っています。

30代サラリーマンで日々の仕事に精一杯向かっている人で、襲ってくる恐怖を自分で克服できれば、もうすでに偉人の領域に達しています。

苦しい時だからこそ、恐怖と向き合って克服していく強い心構えを思い起こさせてくれます。

「凡そ人一日この世にあれば、一日の食を喰らい、一日の衣を着、一日の家に居る。なんぞ一日の学問、一日の事業を励まざらんや」 吉田松陰

幕末の武士であり教育者でもある吉田松陰。

松下村塾を開いたことでも有名で、吉田松陰の門下生からはキラ星のごとく有能な人材が何人も生まれてきました。

その吉田松陰が安政の大獄で捕らえられて、最後は処刑されてしまいます。

その処刑を待っている日々においても、吉田松陰は学問をすることを怠らなかったといいます。人間として生涯を閉じる一瞬まで人間性を高めていく姿勢こそが、本当の学問であり、人生を生きる心構えだと考えていたのです。

ぼくは無職を経験したときに、吉田松陰の言葉には出会っていませんでしたが、毎日を無駄に過ごすことだけは止めようと誓い、朝早く起きて毎日図書館に通っていました。当然時間だけはあったので、ダラけようと思えば誰も文句はいわないのですが、自分が社会から取り残されていくのが嫌だったこともあり、毎日勉強をつづけました。

将来に不安を抱えているなかにおいて、なかなか吉田松陰のような気持にはなれないかもしれませんが、少しでもこうした姿勢をとっていくことで、人生に対して行動が変わり、徐々に良い方向へ歯車が動き出していくと思っています。

「天下を持つ身になんの愉快があろう」 徳川吉宗

個人的に一番印象深かったのが、徳川幕府の8代将軍である徳川吉宗の言葉です。

天下人でもある将軍からすれば、天下を見下ろす立場で権力も富も掌握している以上、大きな悩みはないものだと考えていました。

ただ、徳川吉宗が放ったこの言葉は、天下人であろうと、人生に対して不安や恐怖を抱いていて、それを克服するために日々鍛錬を重ねているんだろうと推測しました。

それであれば、我々天下人でない立場でもかわらず、不安や悩みがあるのが当たりまえ。世の中誰もが悩みと不安があるのなら、自分だけ世界で取り残されたように思わず、少しでも人生に対して肯定的な姿勢で歩んでいくのがよいのではと思いました。

仕事人生、いいこともあれば悪いこともある

人生山あれば谷ありで、いいことばかりじゃありません。

でも、人生に対して肯定的な姿勢でいされすれば、きっと次の展開が開けてくると思っています。

だから、人生を肯定的に生きていきましょう。

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