「新しいことをやりたいのに、途中で挫折しちゃって、全然習慣化できない!どうしよ?」
ぼくの場合もよくありますが、運動や勉強など、新しい習慣を生活のなかに定着させようとしても、結構な確率で継続できずに失敗しちゃうんですよね。
40歳を目前にして、朝ランニングやプログラミングなど新しい習慣を定着させたいと考えていたところに、習慣を定着化させる方法を書いていた「スマート・シンキング 記憶の質を高め、必要なときにとり出す思考の技術」に出会うことができました。
何となく行動していても習慣を定着させるのは難しいので、きちんと習慣について勉強しようと思い、今回、著書を手に取りました。
「スマートシンキング 記憶の質を高め、必要なときにとり出す思考の技術」はどんな内容?
「スマート・シンキング 記憶の質を高め、必要なときにとり出す思考の技術」は、題名にもあるように、現在、自分が持っている知識を活用して、新しい問題を解決する能力について書いた著書になります。
一般的に今の自分のレベルで解決が困難な問題は、これまで自分が持っていなかった知識や経験を新たに獲得する必要があると考えます。
それに対して、スマートシンキングは、これまで自分が獲得してきた知識や経験をフル活用して、断片的な知識では解決できない問題を解いていく方法です。
著書でも冒頭に触れていますが、今ではすっかり有名になったダイソンの掃除機も、スマートシンキングによって発明されていました。
この著書では、大きく3つの内容について学ぶことができます。
- 習慣のしくみと新しい習慣を定着させる方法
- スマートシンキングについて概要説明
- スマートシンキングの実践方法
292ページから構成されているので、そこまで多くの内容を含んでいないと思っていましたが、実際に読んでみると、内容が難しいこともあり、一日で読み終わるのは難しいと思いました。
理解しながら進まないと、頭にはいってこない内容だったんで
著者のアート・マークマンさん 経歴
著者のアート・マークマンさんは、日本ではあまり馴染みのない方かもしれません。ぼくも今回著書を読むまで、アート・マークマンさんのことは知りませんでした。
アート・マークマンさんはアメリカのテキサス大学の教授で、認知心理学者です。主な専門は心理学とマーケティングで、P&Gといった世界的に有名な企業のコンサルティングも手掛けている、もの凄い経歴をお持ちです。
知らないとかいって、すいませんでした!!
「スマートシンキング 記憶の質を高め、必要なときにとり出す思考の技術」 目次
目次ですが、全部で八つの章で構成されています。
第一章 スマートシンキングとは何か?
第二章 スマート習慣で行動を変える
第三章 記憶の限界を知り、効率的に学習する
第四章 物が機能する仕組みを理解する
第五章 類似点を探し、既存の知識を応用する
第六章 記憶の効果を最大化する
第七章 スマートシンキングの実践法
第八章 スマート文化を築くために
一つの章に書かれている内容が結構難しいので、読み進めるのに時間がかかるかもしれません。
「スマートシンキング」を読んだ感想とまとめ
習慣を変えようと真剣に努力するだけではなく、生活のなかで現在の習慣を支えている要素を見極めることも大事である。自分を好ましくない行為へと駆り立てている状況を認識できなければ、環境を変えることも、意思の力を効果的に発揮することもできない。習慣を変える行程の第一歩を踏み出すには、まず無意識にしている行動を意識することから始めよう。
この部分を読んで、新しい習慣だけにとらわれて、現在の習慣を支えている要素や環境に目を向けないのは、自分の後ろに死神がいて操られているようだなと思いました。
自分の後ろにいて現在の習慣を操っている死神の存在を意識しないかぎり、新しい習慣に関する行動を定着させるのは難しいと思いました。まずは、生活のなかで古い習慣を支えている要素を取り除くことが大切なのだと。
「スマートシンキング」の著書で習慣に関するのはごく一部ですが、思考を行動に結びつけていくのも結局は習慣に関係するので、スマートシンキングのベースに習慣の改善がくるのだと思います。
久しぶりに、良い著書に出会うことができました。
これで、朝のランニングも習慣として生活のなかに定着できそうです。