【書評レビュー】8月に読書した本のなかで脳や身体に関するオススメの3冊紹介します。

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今年の8月は猛烈な暑さで、昼間は外にでれなかったこともあり、朝早くから活動して、日中は図書館や家でひたすら読書に励んでいました。

そして8月は転職のあいだということもあり、一か月まるまる時間がありました。40歳を手前にして、長い夏休みをもらいました。おかげで、これまで若干サボり気味だった読書を心行くまで堪能しました。

ここ最近はネットやSNSに依存しすぎていたこともあり、情報が偏っていたり、思考が浅くて周りの声に振り回されることが多かったように思います。今回読書を通してじっくり自分と向き合えたことで、40歳以降の人生が楽しみだと思えるようになりました。

8月に20冊以上本を読んだので、そのなかから自分がお勧めだと思う脳に関する3冊を紹介していきます。

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8月は27冊の本を読みました

時間が有り余っていた(これからもそんな生活を送りたい)8月は本との偶然の出会いが期待できる図書館の魅力を覚えてしまい、図書館に朝から入り浸って本を読んでいました。その数、なんと27冊。

朝早く起きてランニングをしてから中国語の勉強を行い、そのまま図書館へいくという生活の繰り返し。とても単調ではあったけど、ぼくはこのような単調だけど積み上げていく生活が向いていることに、改めて気が付くことができたのも収穫だったと思っています。

実際に中国に留学していたときも、朝から晩まで中国語を淡々と勉強する毎日だったけど、なんか妙に自分にあっていたのを覚えているんですよね。

そんな感じの性格なので、本と向き合う生活は、本当に快適でした。

そして、8月は40歳以降のこれからを見据えて人生を思いきり変えたいと思い、これまでの習慣や思考を作り変えるための読書を意識しました。

「人の心は触れたものによって変わる」

読書の奥深さと面白さに目覚めた、8月でした。

「依存症ビジネス ~廃人製造社会の真実」

依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実は、私たちの生活を取り囲んでいる様々な依存症ビジネスについて、赤裸々に描いた本です。

スマホゲーム、SNS、甘い食べ物、社会的報酬、、、ありとあらゆるものが依存症になりうる対象として説明されています。

個人的に恐ろしかったのは、スマホゲームを設計するゲーム会社はすでにアルゴリズムを完成させており、入手したデータを使うだけでユーザーがハマる設計を自動的に計算できてしまうという内容でした。

便利だと思っているモノは、実は我々を依存症へといざなう仕掛けなのかもしれないです。そういった事実を、この本を通じて学ぶことで、少しでも自分の習慣を良い方向へもっていきたいと考えました。

非物質依存は、研究者のあいだでは「過程への依存」と呼ばれ、今では、食べたり、飲んだり、吸ったり、注射したりしないものも、薬物とほぼ同じように脳の作用を妨げることがわかっている。そして、これほど多くの電子的娯楽、とりわけコンピュータゲームとオンラインポルノが、ユーザーをできるだけ病みつきにするように仕組まれている今日、そういったものが脳の正常な働きを阻害する危険性は急激に増している。

「いつものパンがあなたを殺す」

「いつものパン」があなたを殺す: 脳を一生、老化させない食事 (単行本)は、脳や身体の健康とパンに含まれるグルテンという成分の関係について書いた本です。

実際にはグルテンに限らず、炭水化物や生成された砂糖に代表される糖分について書かれています。その糖分とグルテンが結びついたときに、脳の働きに影響を与えるという衝撃的な内容です。

そのため、現代の生活で多くとられている炭水化物を減らして、たんぱく質と脂肪を多くとることを推奨しています。その意味では糖質制限になるのですが、糖質制限の本ではなく、あくまでも脳や身体まで広げた内容になっています。

そして、運動をすることで脳の可塑性を強化することができることにも触れています。

この本を読むと、食生活をガラリと変えて、運動習慣をなんとしても生活の中に根付かせたいと思うようになります。個人的に衝撃を受けた箇所を引用しておきます。

とりわけ、 糖分子と脳のタンパク質は結びついて、まったく新しい構造をつくり出す。この構造は、脳および脳の機能の退化に大きく影響する。脳はグルコースの糖化反応による破壊に極めて弱く、 グルテンなどの強力な抗原がダメージを促進するとき、ますます悪化する。神経学的に言うと、 糖化反応は重要な脳組織の萎縮を招く。

三冊目は、スマホが学力を破壊する (集英社新書)になります。

脳に関する本の紹介では、依存症ビジネスに関する本も衝撃的でしたが、この本の内容にはかなわないと思っています。

スマホを使用する時間と比例して、勉強した内容が失われていくという内容です。

スマホが普及して10年ほどしか経っていませんが、スマホはコミュニケーションの仕方を根本的に変えてしまいました。そのため、これまで対人コミュニケーションが必要だった場面でも、スマホで顔を合わさずにコミュニケーションが取れてしまいます。

ただ、そのITを通じたコミュニケーションは、認知機能を司る前頭前野を抑制する可能性があると著者が指摘しています。

ITによるコミュニケーションが当たり前になった学生は、前頭前野が抑制されて、使用時間が伸びれば伸びるほど、勉強した効果がなくなるということです。

本当にそうだとしたら、大人も影響があるのではと個人的には思っています。

そのため、僕はスマホをできるだけ使わない生活に舵を切ることにしました。テクノロジーの恩恵は受けますが、必要最低限にします。

私は前頭前野を使うのがuse it、そうでないのがlose itと考えていました。しかし、ゲーム、テレビ、スマホ、LINEなどは、前頭前野を使わないからよいことが起こらないlose itではなく、それらの機器・アプリを使ったことで前頭前野に強い抑制がかかり悪いことが起こる、すなわちdestroy itなのではないか? 仙台市での調査結果やこれまで私が行ってきた研究の結果を眺めていると、そんな最悪の仮説が私の頭をよぎるのです。

書評レビュー まとめ

今回は脳に関して衝撃的な3冊を紹介しました。

脳は人間のすべてを司る大切な器官です。大切な脳のパフォーマンスを如何に高めていくかが、40歳からの生活を決めると思うので、非常に印象に残った3冊でした。次は、人生に関する本を紹介します。

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