「アラフォーの皆さん、もう若いときと体は同じではないので気を付けましょう」
まさに、アラフォーの悲しい現実を強烈な実感とともに味わった木曜日の早朝でした。
いまは毎朝4時30分ころに起床して、早朝ランニングを続けています。朝からランニングをすることで、気分も体もすっきりするし、なによりランニングは脳に良い効果をもたらすこともあり、8月から早朝ランニングを習慣化していました。

早朝ランニングを習慣として定着させることができるに従い、体重も6㎏ほど落ちてきて、日々の行動が軽くなってきました。そうすると、思考も柔軟になってくるので、「これは、良いサイクルに入った!」と喜んでいたのです。
しかし、小学校から高校までサッカー部で毎日のように体を動かしていたころとは違い、確実に自分の体も衰えていることを、強烈に認識させる出来事が起こりました。
早朝5時の道端で、ランニング中につまづいて転んでしまった
いつものように朝から走りなれたコースをランニングしていたところ、なんの変哲もない平坦な道路でいきなりつまづいて、転んでしまいました。
しかも、運が悪いことに、下り坂になっている道でつまづいてしまったので、「ズズズ、、、」と路面に対して引きずるように倒れてしまったのです。
「めっちゃ、痛い!」
当然ながらものすごく痛かったのですが、実は痛みよりも、早朝に、独りで、何の変哲もない道路で、40歳手前のおっさんが盛大に転んでいることに、我ながら情けなくてショックを受けてしまいました。
地面についた両手の手のひら、左腕の肘、そして左ひざと、小学生以来ではないかというくらい大きな傷を作ってしまい、流血しながら家に帰りました。
「あ~、もう若いときとは同じ動きは難しいのね」
怪我をした体とショックで落ち込んでいる気持ちを必死に抑えながら、家に帰ってからしみじみと、若いころとは違うことを認識したのでした。
そして、実は一番ショックだったのは、3日前に購入したばかりのスマホの画面が、バッキバキに割れたことかもしれません。

ウェルエイジングで気持ちよく歳を重ねるには、どうする?
「この、若いころとは違う状況を受け入れたうえで、気持ちよく年齢を重ねるにはどうしたらよいか?」
家で妻に治療をしてもらってから、こんなことを考えていました。
柔軟性も落ちてくるし、体力も、思考も、ほうっておいたら下り坂でまっしぐら!
迫りくる現実を直視したうえで、行き着いた結論は、やっぱり「継続」するしかないこと。
しかも、無理を重ねて短期間でつぶれるよりは、80歳まで現役でいるために、適度に休みを入れながら、量より質を重視して、小さくコツコツと進めていくことが大事だと思いました。
振り返れば、8月もいきなり200㎞走ってしまい、9月にハムストリングを痛めました。

過去のランニングも、走りすぎて足の甲を痛めてしまったり、アキレス腱があり得ないくらい腫れたりと、無理をしたら必ず怪我をして、ランニングを中断してしまった苦い経験があります。

周りを見ると50代でも月間走行距離を200㎞とか300㎞とか走っちゃう人が、ざらにいます。でも、比較しても自分に良い影響はないのは明白です。だから、コツコツ、小さく、質を重視して継続するしかないのです。
答えは、自分のなかにしかありません。
小さく、コツコツ、継続する
ハムスターのように、誰に指図されるでもなく、やりたいことを、コツコツやります。
江戸時代後期に活躍した農政家の二宮尊徳翁も、著書で小さく積み上げることの重要性を説いています。
翁はこう言われた。大事をなそうと欲すれば、小さなことを怠らず勤めよ。小が積もって大となるものだからだ。およそ小人の常で、大きな事を欲して、小さな事を怠り、できがたい事を心配して、できやすい事を勤めない。それえ、結局は大きな事ができないのだ。大は小を積んで大になることを知らないからだ。
出典:「二宮翁夜話」
自分のペースでコツコツ、行きましょう。
40代の体は、可能性は無限大だけど、10代や20代と同じ方法では継続が難しいから。