【書評レビュー】「ニューヨークの24時間」はキャリアアップで転職を迷っている人に読んでほしい1冊です!

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「なんか人生つまらないな。今の職場よりいいところがあるはずだから、転職しようかな」

ぼくも時々仕事をしているときに嫌なことがある場合、ふと、今の職場よりいいところがあるのではと考えることがあります。

では、「今よりいいところ」って、いったいどんな場所か、考えたことはありますか?

「給料がいい」「残業が少ない」「通勤時間が短くて済む」など、多くの条件がでてきそうですが、よく考えてみると、こうした条件はすべて自分がやりたいことではなく、労働条件という他人軸になります。

一度きりの人生なのに、他人軸ばかりに目をとらわれて、自分が本当にやりたいことをやっていないとしたら、その人生は「ただ、他人の人生という舞台を眺めているだけ」になってしまいます。

今回は、1980年代にガンになって再発しながらも、自分の夢だったニューヨーク移住を実現させたジャーナリストが書いたを紹介します。

【中古】ニューヨークの24時間 (文春文庫)/千葉 敦子
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「ニューヨークの24時間」は、乳がん患者の女性ジャーナリストの生きざまを描いた本

ニューヨークの24時間 (文春文庫)」は女性ジャーナリストである千葉敦子さんが、乳がん再発後に移住したニューヨークでの生活を描いた本です。

当時コンピュータが珍しかった1980年代からコンピュータの重要性を説いていて、実際に千葉敦子さんもコンピュータを駆使しています。何より、1980年代に仕事でEメールも使われていない時代にもかかわらず、将来コンピュータが仕事に占める地位を見抜いていました。

著書は千葉敦子さんの時間術を中心とした、人生に対する考え方をまとめています。第一章からいきなり人生に対する問いかけを全力で読者になげてくる、読んでいて何度も自分自身を振り返るような内容となります。

一転して、第一章以降は、1980年代という時代背景もあるので、40年近くたっている2020年とは大きく異なる内容になります。よって、個人的には第一章が一番読者にとって参考になるのではと思います。

ジャーナリスト 千葉敦子さん 経歴

千葉敦子さんは、1940年に中国の上海で生まれます。戦後日本に戻るまでに中国や韓国を転々としており、このころに一つのところに留まっていない移動癖がついたといっています。

1981年に乳がんを発症して以来、1983年にはがんを再発してしまいます。しかし、がんが再発したタイミングで、千葉さんはなんとニューヨークへ移住してしまうのです。

普通の人だったら、がん再発というとてつもない事態に気がふさぎ込んでしまいそうですが、千葉さんは、昔からの夢だったニューヨークでの生活を実現させるべく、行動に移しています。

この行動が、千葉さんの人生を一秒も無駄にしないで成長を続けるという意思を表しています。

「ニューヨークの24時間」 目次

ニューヨークの24時間 (文春文庫)」は、全部で225ページになります。

序章 すっきりした人生

一章 朝

二章 午前

三章 午後前半

四章 午後後半

五章 夕方

六章 夜

終章 本当の豊かさを求めて

千葉さんの考えが各章にちりばめられており、目次をみて気になる章から読んでみるといった楽しみかたもできる本です。

【中古】ニューヨークの24時間 (文春文庫)/千葉 敦子

転職したいけど迷っているなら、是非一度読んでみてほしい

ちょうどこの記事を書いている時点で、最近ぼくも勤めてきた職場を退職しています。理由は職場で無視することができない状況を発見してしまい、そこに加担するのがどうしてもできなかったからです。

そして、無職になった自分に待っていたのは、「どういった人生を歩みたいのか?」というシンプルで、それでいて、とてつもなく大切な問いでした。

これまで大学を卒業して、夢だった中国生活も実現してしまい、人生の目標を見失っていたことに、日々の時間を使っていた仕事を辞めてみて、初めて気がつきました。

「自分はどうしたいんだろう?」

「死ぬときにどういった状態になっていたいんだろう?」

グルグルと頭のなかを問いが浮かんでは消えていくなかで、千葉敦子さんの著書に出会いました。

千葉さんはシンプルで、自分が憧れる街で仕事をしてみたいという夢をもっていました。そして、それをガンという障害を物ともせずに、実現させてしまっています。

千葉さんからすれば、人生は障害があるのが当たりまえで、それを乗り越えていくのが成長につながると考えています。

仕事を辞めて目標を見失った自分にとって、非常に眩しく映りましたし、なにより、シンプルに自分の想いに向き合えばよく、他人の意見なんてどうでもいいことに気が付きました。

だから、仕事や転職しようか迷っている人には、是非、いちど手に取ってほしい著書です。

いずれにしても、自分に納得のゆかない仕事に就いていたり、本来の自分の能力とは関係ない仕事を選んでひる人に、上手な時間の使い方を教えることはだれにもできないと思うのです。「家族を養わなければならないから」とか「いまの仕事はサラリーがいいから」といった口実で、自分の本当にやりたいことをやらないでいる人たちは、ものすごい時間のむだ使いをしているわけです。

意味のある存在について、自分自身の定義を急いで追求しなければ、人生は維持するだけというつまらぬ義務の繰り返しになってしまう。

【中古】ニューヨークの24時間 (文春文庫)/千葉 敦子
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