【書評レビュー】「思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方」は自分の行動原因がわかる一冊です!

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書評

私たちの行動をコントロールしている脳について、あなたはどれくらい知っていますか?

日々の決断や行動、そしてよくある問題を先送りしてしまう原因について、人間の性格ではなく脳が大きくかかわっているとしたら、脳がどうやって人間の行動に影響を及ぼしているのか知りたくなりませんか?

思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方」は心理学とテクノロジーを専門にしているジャーナリストが、日常生活から危機に遭遇したときの行動について、脳が人間の行動と決断に及ぼす影響を48項目にわたって書いた本です。

ぼくは大学の図書館で偶然手に取ってパラパラと目次を眺めたのですが、非常に興味がある内容だったので、一日つかって読破しました。

日々の行動や習慣を変えたいけど原因がわからず困っている方や、シンプルに脳と行動の関係を知りたい方まで、ぜひ読んでみてほしいです。

48項目もあるので、自分がハッとさせられる項目に出会うことができると思います。ぼくは本を読み終えて、脳と人間の思考や行動の関係について、何も知らなかったっと、思い知らされました。

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「思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方」の内容

思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方」は、題名をみると表面的な内容でサラッと読めちゃうような感じがしますが、413ページに及ぶ大ボリュームです。ぼくは読むのに一日かかりました。

ただ、413ページといいながらも、48個の項目で脳の機能と結び付けられる問題について、科学的な研究から説明されているので、「そうなの!?知らなかった!」と読む進むたびに思い知らされます。

読み進むたびに人間の思考と脳の機能の関係が明らかになるので、現実を知るたびにショックをうけるかもしれません。ただ、著書のスタンスとして「人間はあまり賢くない」ことを前提にしており、だから人間らしくあるのだと説いている感じがします。

内容が多いのでまとめるのは大変ですが、著書の内容を3つに整理してみました。(3つに要約するのも、脳のトレーニングだよねえ)

  • 脳の機能と人間の行動&思考パターン
  • 脳の機能が影響する人間の問題と対応策
  • 人間はそんなに賢くない
のぶさん
のぶさん

人間はそんなに賢くないって部分に、なんか自分は救われた気がする。

著者のデイヴィット・マクレイニー 経歴

著者のデイヴィット・マクレイニーさんは、心理学とテクノロジーを専門にしているジャーナリストです。「You Are Not So Smart」というブログを運営されており、ブログの記事以外にもポッドキャストなどもありますので、興味がある方は訪れてみてはいかがでしょうか?ただ、ブログは全部英語です。

著書によると、ブログに記事を書いていたところ、記事の内容が面白くて出版社から声をかけられたみたいですね。

「思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方」 目次

著書については、各方面から高く評価されていることがうかがえます。確かに、ちょっと毒がある書き方なのは間違いないです。

目次ですが、48項目で構成されているので非常に多いです。目次を見ても専門的な用語が並ぶのでよくわからないと思いますが、是非とも手に取って読んでほしいです。

①プライミング効果 ②作話 ③確証バイアス ④あと知恵バイアス
⑤テキサスの名射手の誤謬 ⑥先延ばし ⑦正常性バイアス ⑧内観
⑨利用可能性ヒューリスティック ⑩傍観者効果 ⑪ダニング=クルーガー効果
⑫アポフェニア ⑬ブランド忠誠心 ⑭権威に訴える論証 ⑮無知に訴える論証
⑯わら人形論法 ⑰人身攻撃の誤謬 ⑱公正世界仮設 ⑲公共財供給ゲーム
⑳最後通牒ゲーム ㉑主観的評価 ㉒カルトの洗脳 ㉓集団志向
㉔超正常刺激 ㉕感情ヒューリスティック ㉖ダンバー数 
㉗魂を売る (セルアウト) ㉘自己奉仕バイアス ㉙スポットライト効果
㉚第三者効果 ㉛カタルシス ㉜誤情報効果 ㉝同調 
㉞消去抵抗 (バースト)
㉟社会的手抜き ㊱透明性の錯覚 ㊲学習性無力感 ㊳身体化された認知
㊴アンカー効果 ㊵注意 ㊶セルフ・ハンディキャッピング ㊷自己成就予言
㊸瞬間の自己 ㊹一貫性バイアス ㊺代表制ヒューリスティック
㊻余談 ㊼コントロールの錯覚 ㊽根本的な帰属の誤り

「思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方」 感想

思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方」は内容が多くて読むのも大変ですが、読み進むたびに脳に対する発見があるので、飽きることなく読めてしまいます。

ぼくが48項目のなかで印象に残ったのは主に3つの項目でした。読む方によって印象に残る項目は違うと思いますが、印象に残った項目を自分の行動と照らし合わせると面白いのではと思います。

ぼくが興味を持った項目 ① 確証バイアス

ちなみに確証バイアスとは、自分の考えを支持する情報ばかり集めて、反対するような情報は無視することです。

× 人の意見は、何年間も合理的で客観的な分析を重ねた結果である。

○ 人の意見は、何年間も自分の見かたを裏付ける情報に注目し、あらかじめ持っていた考えに反する情報を無視してきた成果である

著書ではテレビの番組を見るのは、情報が欲しいからではなく確証が欲しいからだと述べています。

要は、自分の意見や考えを支えてくれる人や場所を好むということですよね。

最近、ぼくはFacebookやツイッター、そしてネットからの情報に触れるのが息苦しくなってきたのですが、それは自分の考えを誰かに支持してほしいという考えがあるからだと気が付きました。

確証バイアスがあるから、同じような情報しかない媒体に吸い寄せられる。そして、自分の行動履歴が企業が出してくる広告に反映される。

「こりゃー、偶然がなくなって触れている情報が面白くなくなるわけだ」

SNSとネットサーフィンを極力減らして、本ばかり読むようになったのは確証バイアスによる行動が辛くなってきたからだと理解しました。

ぼくが興味を持った項目 ② 先延ばし

ぼくは内容によっては先延ばしをしてしまう癖があります。

最近では、兄から買った軽自動車の名義変更を1か月先延ばしにしていたので、最終的に兄がシビレを切らして、ぼくを名義変更する役所に無理やり連れて行ったくらいです。

欲求は決してなくならない。先延ばしの核心は、義務より欲求を優先してしまうことだ。なぜそうなるかといえば、誘惑があるだろうとわかっているのに、そのときにどう対抗するか作戦をたてていないからだ。

著書では、先延ばしは時間管理ではなく欲求に対抗する術がないことが問題だと説明しており、これまで時間管理をうまく行うことが先延ばしをしないことだと勘違いしていたぼくには、結構衝撃的でした。

ぼくが事例として挙げた車の名義変更は、名義を変更して車に乗る際は保険料がかかるため、その保険料が発生するのをできるだけ先延ばししたいという欲求があったからでした。

 

 

 

保険料は大した額ではないので、計算しておけば問題にならないのですが、あたまの印象だけで計算しておかなかったので、欲求に負けてしまいました。

ぼくが興味を持った項目 ③ コントロールの錯覚

× 人は、自分が環境をどれだけコントロールできるかわきまえている。

○ ランダムにおこること、あるいは複雑すぎて予測できないことについて、人は自分がコントロールできると信じやすい

コントロールの錯覚では、自分の未来を予測することはできないので、ささやかでもいいから自分の人生にとって意味のあることをコントロールしていこうという内容でした。

ちょうど、キャリアチェンジを考えていて行動に移したタイミングだったので、未来について必要以上にリスクを感じていた自分にとって、肩の力を抜いてくれる、そして勇気づけてくれる項目でした。

最後に まとめ

人間はそんなにかしこくないということを、肝に銘じておこう。

 

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