【書評レビュー】カントリージェントルマンとして存在感を放った白洲次郎の言葉

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書評

日本の戦前戦後に節目で表舞台に出てきて活躍した白洲次郎。

名前を聞いたことがある人は多いかもしれないが、意外と歴史の表舞台にはでてこなかった白洲次郎は、学校の歴史の教科書に出てきた記憶がありません。

それでも白洲次郎は、第二次世界大戦後のサンフランシスコ講和条約の全権団顧問を務めたり、東北電力の会長を拝命するなど、実は歴史の節目で日本のターニングポイントにはその身を投じています。

普段はカントリージェントルマンとして、田舎で百姓をやっていましたが、歴史が彼を離さなかったのかもしれません。

白洲次郎は戦前から英国に留学してジェントルマンの精神を学び、国際的視野から日本を俯瞰した感覚は、今の日本にとっても有用な言葉が少なくありません。

今回は白洲次郎の著書からピックアップした、現代の日本にも必要な言葉を紹介します。

なお、今回読んだ著書はこれです。この本で白洲次郎については3冊目になりますね。

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現代の日本を見ていたかのような言葉

このごろ、経済界で、合理化云々と盛んに、云っているけど、今の経営者に非常に大事なことは、何よりもまず心構えを変えることだ。何とか化というように化をつけるのだったら、精神化とでも云うか、まだまだ合理化なんどというような、高等技術を扱うところまで行っているとは思えない。

現代の日本もコスパとか、いろんな言葉がはやっていますが、どうにも目先の得しか見えていないような言葉が目立ちます。

言葉で遊ぶまでに、まずは自分たちの土台である足元を固める思想なり考えを見つめる必要があるとも思っています。

偉そうに言っているぼくも、ツイッターに依存していた時期があり、それこそ目先の視点しか持てなくなっていました。そこで、ツイッターを徹底的に断捨離して時間を確保し、その時間を古典や人物伝を中心とした読書に切り替えました。

人のことはどうでもいいので、自分のことだけを見つめて振り返る必要があると考えたためです。

将来の日本が生きていくに大切なことは、全部なら一番いいのだが、なるべく多くの人が、日本の国の行き方ということを、国際的に非常の鋭敏になって考えていくことだ。今度は、自己中心の考え方をしたらいっぺんにつぶされてしまう。北欧の国々は、小さな国であっても、文化的にも非常に高いものをだして、大体において平和的に暮らしているが、ああいうことの原因の一つは、国民の多くの人が、非常に国際的に考えているためだ。

戦後の日本は欧米に追い越せと必死になって復興してきましたが、ここ最近は、「日本がすごい!」といった風潮が目立つようになりました。

本当に凄かったり自信がある場合は、ことさら自分のことを「すごい!」と自画自賛する必要はありませんし、アピールしなくても周りはわかっています。

戦前とは少し状況は違いますが、バブル崩壊後の30年間で日本が他の先進国に比べて経済成長が停滞している現状からすると、決して日本が凄いとか言える場合ではありません。

経済だけがすべてではありませんが、経済が基礎となって国際的な競争力を担保しているのも事実です。

日本の現在の立ち位置をしっかりと見つめなおし、現実を直視して、いいところは伸ばしながら、海外の優れているところをどん欲に、謙虚になって勉強してくことが必要ではないでしょうか?

生意気なことをいいやがったと方々で怒られるのを覚悟して言うが、この国を破産状態に陥れたのも我々の時代だ。死ぬまでに我々の愛する子孫の負担がいくらかでも軽くなっているように、ここでほんとに腰をいれてやろうではないか、現実を直視して。勇気と信念をもって。

日本の借金は1,000兆円を超えて、まだまだ膨らんでいます

年金だって社会保障だって、このままでは崩壊してしまうので、若い世代にしわ寄せがどんどんいっています。若い世代が社会保障費で給料の30%以上を天引きされていたら、将来に希望なんて持てるはずがありません。

今の日本は、戦後の焼け野原になった日本で必死になって頑張ってくれた先人たちの貯金で成り立っています。その貯金を、いまは徐々に食いつぶしている状況です。

人口減少で規模の経済が見込めない今、せめて将来に向かって希望のある日本の在り方を示す必要があると思います。

そのためには、僕も含めて、当事者意識をもつこと。そして、少しずつでも自分が行動に移していくことが大切だと思っています。

 

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