【書評レビュー・生き方編】人生変えることを目標にしているサラリーマン向けた三冊

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書評

「自分の人生が嫌だ!生き方をなんとしても変えたい!」

「でも、生き方を変える情報もないし、そもそも何をしたらいいんだ?」

人生に行き詰まりを感じて、将来に絶望を感じている人が良く考える悩みだと思います。実際、ぼくも40歳を手前にした39歳で、めちゃくちゃ生き方に悩んで、自信を無くした経験があります。

ブログを読み漁ったり、友人や兄弟に相談しまくったりしましたが、結局自分にあった答えは出ませんでした。今考えると、他人に聞いても答えがでないのは当たり前なのですが、自信を失っていると、どうしても自分と向き合うことを忘れて、ネットの情報や他人に頼ってしまうんですよね。

今回僕は2つ違いの兄に相談をしていましたが、自信を失っていて自分の考えが分からなくなっている僕の状況を見抜いたのか、兄貴からは思いっきり突き放された対応をされました。今思えば、兄弟だからこそ、敢えて厳しい対応をしたのだと思っています。

兄弟とはいっても、自分の人生にとっては他人です。

自分の生き方は自分で決めねばなりません。

そんな当たり前のことを気が付かせてくれたのが、8月にじっくり時間を確保して行った読書でした。

8月は27冊の本を読みました

人生において自分の在り方を述べている古典や修身の本も何冊か読みました。

今回は、自分の生き方にヒントを与えてくれた3冊の本を紹介します。

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生きる意味を問いかけてくる本

生きていると、様々な悩みがあります。

人生の悩みは人によって異なるため、他人から見たら小さな悩みに見えたとしても、本人には一大事であることがほとんどです。だから、他人に悩みを相談しても、悩みを解決できない理由のひとつは、こういった背景があるからだと考えています。

実際にぼくもたくさんの悩みを他人に相談しましたが、相談すればするほど袋小路に入っていく感覚を持ったことも何度かありました。

だから、遠回りに思えるかもしれませんが、自分と向き合って自分で納得して解決策を出すために、読書という方法で自分に問いかけていくことも、悩みを解決するためには必要だと思っています。

がんでなくなったジャーナリスト千葉敦子さんの「「よく死ぬことは、良く生きること」

よく死ぬことは、よく生きることだ (文春文庫)は、1960年~1980年代に活躍した女性ジャーナリストである千葉敦子さんが書いた本です。

千葉さんは何社かで勤務した後に、フリーのジャーナリストとして独立、がんになってから何度も再発という状況に遭いながらも、大好きだったニューヨークに移住して、自分の好きな仕事をやり続けた女性です。

ぼくが初めて千葉敦子さんという女性を知り、そしてその生き方に触れたきっかけになったのが、この本になります。

千葉さんは男性が優遇される昭和の時代においても、自分の生き方を貫き、最後まで信念に従って人生を賭け抜けました。

普通の人間であれば、がんが再発して、経済的にピンチになった状況で、ニューヨークへ移住するなんて、とてもじゃないけど決断することはできないと思います。

この本は、気持ちいいくらいに人生を謳歌していった千葉さんの生き様に触れることができます。

仕事や将来に悩んでいる人にとって、必ず勇気づけられる本だと思います。

個人的に自分が甘えているなと感じさせられた箇所が、千葉さんがガンと闘いながらも、人生で何かを成し遂げるためにできることをやり切る姿勢でした。

一番したいことは?と聞かれたら、「目をつむって横になっていること」と答えたいくらい消耗しているが、それでは何も成就できないから、「疲れたらすぐに横になる」ことを条件にして、仕事をしたり手紙を書いたりしている。

2冊目は中国の古典で、四書の一つに数えられる「大学・中庸 (岩波文庫)」になります。

大学も中庸も自分の身の在り方を説いていて、自分を修めることで、結果的に個人の集合体である家や国を治めることができると説明しています。

特に大学では、物事の本質を見極める「格物」からスタートして、知識を深めていく「致知」、知が至ることで意識感情が正常になる「誠意」、意が正常になると内なる心も正しくなる「正心」、そして、これらを達成出来たら「修身」と言って、心が正しくなると身が良く修まるようになります。

この5つは個人に関係するのですが、その延長線上に家を治め、国を治め、天下を治めることができると説明しています。つまり、個人の在り方を問うことで、その先にある個人より大きな集合体を治めていく考え方です。

この考え方を勉強したときに、どこまで行っても社会を構成する最小単位である「個」を如何に高めていくかが、人生で自分が納得できる生き方ができるカギになるのではと思うようになりました。

この大学・中庸のように徹底して自分に向き合い、己を高めていく考え方を学ぶことで、ネットやSNSに惑わされずに、自分の思う人生を淡々と積み上げていくことが大切だとわかり、ぼくは肩の荷が下りて、とてもスッキリとした感覚を覚えました。

格物、致知、誠意、正心で自らの身を修める工夫をして斉家、治国平天下はその修まった身を世に処して進退する道を説く。

そして、中庸で書かれていた3つの徳を高める問いかけも、トコトン自分に向き合って日々生きていくことを大切にしています。

先生は言われた。「学習好きなのは知の徳を育てることになり、実践につとめるものは仁の徳を育てることになり、わが身の恥を知るのは勇の徳を育てることになる」と。この「学習を好むのと実践につとめるのと恥を知るのとの」三つのことをわきまえたなら、わが身を修めるその修め方もわかるだろう。わが身の修め方がわかれば、人を治めるその治め方もわかるだろう。人の治め方がわかれば、天下や国や家を治める治め方もわかるであろう。

どこまでいっても自分の人生は、自分が責任をもって生き抜いていく必要があります。

自分が理想とする姿を思い描き、他人との比較をせずに、粛々と真理と向き合い続けることができれば、人生で惑わされることは減ってくるのかなと思うようになりました。

シンプルな真理を説いているので、逆に理解が難しいですが、迷ったときに何度も読み返したい本です。

人生は二度とない。「修身 教授録」

そして、個人的に一番おすすめする3冊目の本は、「修身教授録 (致知選書)になります。

この本は、戦前の昭和12年から13年にかけて、大阪の天王寺師範高校で行われた修身の授業の記録です。講師は教育者で哲学者でもある森信三さんが務めていますが、その一字一句を講義議事録として本にしています。

修身といえば、旧制の小中学校で行われていた道徳教育を指しますが、この講義は人生の意義や人間と獣の違いなど、人間の定義についてあらゆる角度から学生に問いかけていく内容になっています。

何度も「人生は二度とない」ことを説明していますが、ぼくが読んでいて一番耳に痛かった箇所を引用します。

同時にまた人間も、四十の声を聴いて人生の秋風に身を曝しながら、人生の道について迷っているようでは困ると思うのです。物事を成すには、相当に長い時間の準備がかかる。(人生の始終)

そして、死というすべての人間が迎える出来事に対しても、自分自身はどこか特別だと考えていて、死というものが無いもののようにふるまっているがゆえに、人生の意義を考えずになんとなく生きてしまっていることが、この本を通じて痛感させられます。

正直、ぼくはこの本を読んでて、自分の状態に恥ずかしさを覚えました。なぜなら、ちょうど40歳前で、人生に迷いを感じていて自信を無くしていたからです。

この本はほかにも人間と禽獣の違いなど、非常に深いテーマを取り扱っています。ぼくは、このタイミングでこの本に出合えて、本当に良かったと思っています。

ネットやSNSの情報に考えを翻弄されるのは、結局、自分に向き合っていないことが原因だとわかり、ぼくはトコトン自分に向き合って、一日を生きていこうと決めました。

謙遜という徳は、私の考えでは、元来対人的なところにその本質はなくて、その人がどれほど真理とか道というものと、取り組んでいるか否かによるものだと思うのであります。人が謙遜になれないで、とかく傲慢になりやすいというのは、結局その人が、真理とか道というものと真に取り組んでいないからだと思うのです。対人ではなく常に道と取り組み、真理を相手に生きるところから、謙遜は自然と身につく(謙遜と卑屈)

生きるのが辛くなってくると、他人のせいにしたり、周りをうらやましく思ったりします。

ぼくも、小さなことでも、自分だけが悩みを抱えていると錯覚したこともありました。

でも、自分が持っている感覚やありたい姿はただ一つだとすれば、他人と比較することは意味がありません。だからこそ、自分と徹底的に向き合い、自分が信じる真理を追究する生き方ができれば、おのずと自分が望んでいる人生になってくると、ぼくは信じています。

そのために、本を通じて、自分の視野を広げる必要があると思っています。

人間の脳や身体に関するおすすめの本についても記事を書いていますので、詳しく内容を知りたい方は、こちらの記事もどうぞ!

【書評レビュー】8月に読書した本のなかで脳や身体に関するオススメの3冊紹介します。
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